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夏越の祓

2017.06.10

大祓は、我々日本人の伝統的な考え方に基づくもので、清らかな気持ちで日々の生活に勤しむよう、 自らの心身の穢れ、災厄の原因となる諸々の罪・過ちを祓い清めることを目的としています。

この行事は、記紀神話に見られる伊弉諾尊の禊祓を起源とし、宮中においても、古くから大祓が行われてきました。 中世以降、各神社で年中行事の一つとして普及し恒例式となっています。

年に二度おこなわれ、六月の大祓を夏越(なごし)の祓と呼びます。大祓詞を唱え、人形(ひとがた・ 人の形に切った白紙)などを用いて、半年間の穢れを祓い、無病息災を祈るため、茅や藁を束ねた 茅の輪(ちのわ)を神前に立てて、これを三回くぐりながら「水無月の夏越の祓する人は千歳の命のぶというなり」と唱えます。

私たちにとって、その節目に行われる大祓は、罪や穢れを祓うと共に、自らを振り返る為の機会 としても、必要なことではないでしょうか。 

茅の輪くぐり

茅の輪のくぐり方

(1)茅の輪の前で一礼します。
(2)最初は、左にまわります。
(3)茅の輪の前で一礼して、次は右にまわります。
(4)茅の輪の前で一礼して、次は左にまわります。
(5)最後に拝殿で一礼します。

茅の輪の起源

茅の輪の起源については、善行をした蘇民将来(そみんしょうらい)が武塔神(むとうのかみ) (素盞鳴尊 すさのおのみこと)から「もしも疫病が流行したら、茅の輪を腰につけると免れる」といわれ、 そのとおりに したところ、疫病から免れることができたという故事に基づきます。

人形(ひとがた)の奉納

人形をご奉納下さい。

(1)人形の黒線を切り抜き半分に折り人形にする
(2)人形の内側に氏名・住所・年齢(数え歳)を記入
(3)身体の気になる箇所を人形で撫で、息を三度吹きかけます。
(4)人形を奉納し、お参り下さい。

ご祈祷料は一体二百円以上お志を賽銭箱へお納め下さい。

奉納していただいた人形は、宮司がお祓いを行い、罪穢れとともに当社の大神様が鎮座する大浜海岸から大 海原のはるか彼方へ流す、流却神事を斎行いたします。

大祓式

日時:六月三十日 午前七時頃
※ご自由にご参列いただけます。
※定例の月末境内清掃後に斎行いたします。