2018.06.20
大祓は、我々日本人の伝統的な考え方に基づくもので、清らかな気持ちで日々の生活に勤しむよう、 自らの心身の穢れ、災厄の原因となる諸々の罪・過ちを祓い清めることを目的としています。
この行事は、記紀神話に見られる伊弉諾尊の禊祓を起源とし、宮中においても、古くから大祓が行われてきました。 中世以降、各神社で年中行事の一つとして普及し恒例式となっています。
年に二度おこなわれ、六月の大祓を夏越(なごし)の祓と呼びます。大祓詞を唱え、人形(ひとがた・ 人の形に切った白紙)などを用いて、半年間の穢れを祓い、無病息災を祈るため、茅や藁を束ねた 茅の輪(ちのわ)を神前に立てて、これを三回くぐりながら「水無月の夏越の祓する人は千歳の命のぶという なり」と唱えます。
私たちにとって、その節目に行われる大祓は、罪や穢れを祓うと共に、自らを振り返る為の機会 としても、必要なことではないでしょうか。
(1)茅の輪の前で一礼します。
(2)最初は、左にまわります。
(3)茅の輪の前で一礼して、次は右にまわります。
(4)茅の輪の前で一礼して、次は左にまわります。
(5)最後に拝殿で一礼します。
茅の輪の起源については、善行をした蘇民将来(そみんしょうらい)が武塔神(むとうのかみ) (素盞鳴尊すさのおのみこと)から「もしも疫病が流行したら、茅の輪を腰につけると免れる」といわれ、 そのとおりにしたところ、疫病から免れることができたという故事に基づきます。
(1)人形の黒線を切り抜き半分に折り人形にする
(2)人形の内側に氏名・住所・年齢(数え歳)を記入
(3)身体の気になる箇所を人形で撫で、息を三度吹きかけます。
(4)人形を奉納し、お参り下さい。
奉納していただいた人形は、宮司がお祓いを行い、罪穢れとともに当社の大神様が鎮座する大浜海岸から大海原のはるか彼方へ流す、流却神事を斎行いたします。
日時:六月三十日 午前七時頃
※ご自由にご参列いただけます。
※定例の月末境内清掃後に斎行いたします。